金屋小学校 学校田
金屋小学校の自慢の一つに学校田があります。
面積は約3アールと小さいですが、毎年、5年生がこの田んぼで稲作を学習しています。
それは4月の種まきから始まり、田起こし・田植え・水管理・稲刈り・乾燥・脱穀・籾すり・精米に到るまで児童の手がかかっています。
この学校田は、平成11年に作られました。それまでは花壇に作った小さな田んぼで学習していましたが、当時の5年生の「大きい田んぼで稲作を勉強したい」という願いをPTAをはじめ、関係団体の協力で叶えていただいたものです。
当時の学校たより・PTAたより
春の耕うん作業を見守る子供たち
学校田の脇のはさ木。
この木は元々地域の田んぼにあったものですが、圃場整備に伴い不要になったものを移植していただきました。このはさ木に竹をしばり全校で刈り終えた稲を掛けて乾燥させています。
5年生の活動
春の種まき作業
稲作のいちばんはじめの作業です。苗箱約10枚を育てます。床土を入れ、種籾を播き、水をやり、覆土をかぶせます。
一箱を学校のベランダに作ったちいさなビニールハウスで育てます。のこりは農家の方に頼んでビニールハウスで育ててもらいます。
肥料散布の様子
耕す前に肥料を撒きます。ここをしくじると秋に痛い目に遭います。
試しに鍬で耕してみます。が、まったく進みません。大変だぁ~
ここはやはり機械の出番でした。農家の協力で耕うん・代掻きをお願いしました。
あっという間に終わった・・・
みんなで水管理のやり方を練習中!
回しすぎると噴水になるとか・・・
このバルブは地域の田んぼと同じものです。
昔ながらの田枠で苗を植える印を付けます。田枠もあまり残っていませんね。
普通は一人でやるものですが教えてもらいながら全員で回します。もちろん息が合わないと曲がっていきますが。
五月晴れのなか、田植えは全校で行われます。みんな泥んこになりながら植えていきます。
地域の方に少し手直しをしていただきます。ありがとうございます。
5年生が夏休み中も当番で水管理にやってきます。
そして8月の上旬、いよいよこがねもちの穂が出てきて開花の時期を迎えます。
そろそろ稲刈りの時期を迎えました。黄金色の稲穂が実りました。
そうなると稲刈りの準備を始めなければ。
農家の方に手伝っていただきながら、はさ木に竹を縛っていきます。今年はどれくらいとれるかな?
稲刈りも全校で行います。稲を刈る子、束ねる子、運ぶ子、落ち穂を拾う子、みんな仕事を分担して稲刈りを進めます。
難しいのはしばる作業かな?
いよいよはさ木もいっぱいになってきました。あとは乾燥を待つばかり。
十分乾燥したら脱穀です。かなりちくちくします。コンバインにて脱穀作業です。
稲わらは来年、稲を縛るために保存しておきます。
いよいよお米ができあがります。今日は協力していただいている農家の作業場で籾すり作業を見学です。
もち米は、ほかのうるち米と混じると等級が下がってしまうため機械を掃除しなければなりません。農家の方に感謝です。
コイン精米機にて精米です。真っ白なもち米がさらさらと出てきました。
収穫したもち米の一部を地域のディサービス施設やグループホームに寄贈しました。
おいしく食べてね
さあ、待ちに待った収穫フェスティバル!!
みんなで収穫を感謝します。
会場準備・運営・発表と、ここも5年生を中心に行われます。
収穫フェスティバル開幕です。
脇や後ろの方では餅つきの準備が整っています。
大人も子供もペッタンペッタン。今ではあまり見られない光景ですが、金屋小学校ではなじみ深い光景です。
こちらは餅の配膳場所。きなこ餅と雑煮が配られます。
地域の方々、子供たち、職員みんなで餅を頬張ります。おかわりする子もたくさんいます。
片付けも段取りよくこなしていただきました。さすが金屋のお母さん方。
最後はがんばった5年生がパチリ。
満足そうな笑顔ばかりです。先生も満足そうです。
これが金屋の小さな学校田の物語です。
ちいさな田んぼですが地域と学校をつなげ、みんなを笑顔にしてくれるとても力強い味方です。
子供たちが田んぼでの稲作を通していろいろなことを学んでいってもらいたいですね。